目的
千里寮では開所当初より作業内容を充実させ、自立への促進、またリハビリテーションの一環として積極的に取り組みを図ってきました。最近では地域の生活困窮者対策として、農作業や施設内外の清掃作業を行い、一般就労へ繋がる事を目標とした支援を行っています。また、大阪府より就労訓練事業の認定・吹田市より就労準備支援事業の委託を受けて、生活困窮者の就労支援に注力しています。
施設内作業
|事務用品組み立て
約10種類ほどの事務用品を組み立てています。細かい作業で慣れるまでに少し時間のかかる方もおられますが、コツさえつかめば手際よく行える作業です。種類が多く、千里寮の主力作業となっています。
|廃電線剥離
廃棄処分にされる前の廃電線を仕入れ、特殊な機械を用いて剥離し、中にある銅線を取り出しています。廃電線は燃やして処理すると、ダイオキシンの発生などの環境汚染になるため、環境保護にも一役買った作業となっています。
|段ボール組立て
外箱となる2種類の平らな段ボールを、それぞれのり付けして組み立てています。宅急便の箱として用いられます。
|ペット用品の砂袋詰め
ペット用のトイレとなる砂、小動物が体を洗うのに使う砂などを、種類ごとに計量し、袋詰めしています。袋詰めした砂は、段ボールにきれいに詰め込み出荷しています。
施設内清掃作業
|トイレ清掃
9ヶ所のトイレと洗面所を、毎日7名の利用者の方々で清掃しています。洗面所の窓ふき、手洗い洗剤やペーパー類の補充等も行い、時間をかけて丁寧に行っています。
|風呂清掃
入浴日以外の週3回、4名の利用者の方々で清掃しています。浴槽が広く、特に夏場は清掃に体力を要します。シャンプーの詰め替え、脱衣所や足ふきマットの洗濯などもしており、役割分担して行っています。
|廊下清掃
身体的に障がいを持つ方の多いフロアで、毎朝4名の利用者の方がモップ清掃しています。比較的元気な方が多いフロアでは各居室は当番制で清掃しています。
|食堂清掃
施設入所者全員が食事する食堂を、毎朝4名の利用者の方が清掃しています。床のモップがけ、机、椅子の磨き上げ、手洗い場の清掃等を役割分担しながら行っています。
|ゴミ回収、灰皿清掃
午前、午後の2回、施設に設置しているゴミ箱のゴミ回収と、屋内、屋外にある喫煙所の灰皿清掃を2名で行っています。ゴミ箱や灰皿の汚れは、雑巾や、ブラシを使ってきれいにしています。
老人ホーム清掃作業
同法人で運営する近隣の特別養護老人ホームにて、建物内(居室含む)の清掃作業や植栽の手入れを行っています(計9名が従事)。清掃作業は午前9時から午後3時まで、植栽の手入れは、午前中の約2時間の作業となっています。施設内清掃作業に比べて時間も長く、より就労訓練的な作業となっています。
サテライト型施設の作業
|タンタルチップの離脱
コンデンサーなどに付いているタンタル(レアメタルの一種)を再利用するために離脱・選別しています。
|乾燥キクラゲの封入
料理用乾燥キクラゲの重量を計り、袋に詰めています。
|レジ袋へのチラシ封入
100枚ずつ束になったレジ袋に、広告チラシを一枚ずつ封入しています。
|スライスニンニク袋のシール貼りと封入
スライスニンニクを詰める袋にラベルや内容表示のシール貼り、スライスニンニクの重量を計って袋に詰めています。
|乾燥シイタケ袋のシール貼り
料理用乾燥シイタケを詰める袋に、ラベルや内容表示のシールを貼ります。
|ヘアブラシラベルのシール貼り
ヘアブラシの値札にバーコードのシールを貼り、パッキングしています。
|食器用洗剤の箱詰め
小箱を組み立て、袋に入った食器用洗剤を小箱に入れています。
生活困窮者認定就労訓練事業
|生活困窮者認定就労訓練事業
直ぐに一般就労が困難な方に対する支援付きの就労の場を提供しています。出勤日数や勤務時間を相談しながら、それぞれの状態に合わせた働き方をし、徐々に仕事の量と質の向上を図っています。千里ファームでの農作業や施設内清掃をはじめ、月1回開催をしている表現のワークショップ他、体力作りやコミュニケーション能力向上に向けたプログラムを本人と相談の上、決定をします。 支援員の構成・過去実績・現在の就労訓練者4名の実際のスケジュールは以下の通りになっています。
生活困窮者吹田市就労準備支援事業
|吹田市生活困窮者就労準備支援事業
委託を受けている吹田市や他市の就労準備支援事業からの生活困窮者の就労体験受け入れでは、無償で昼食の提供及び、交通費・ユニフォームの支給を行っています。また、就労準備支援計画書に沿って、法人独自の振り返りチェックシートを用いて、より精度の高い支援を目指します。