千里寮ダイアリー

10月23日 表現のワークショップ in 西宮大道芸祭り

10月23日(日)

千里寮では月に一回、“表現のワークショップ”を実施しています。即興楽団うじゃのみなさんをファシリテーターとして招き、千里寮の入所者、通所事業や就労訓練、就労準備支援などの利用者が参加しています。これまで、太鼓をはじめとするさまざまな楽器を演奏したり、踊ったり、歌ったりしてみんなでつながるための稽古を重ねてきました。この日は、日頃のワークショップの成果を発表するために、西宮市の大道芸祭りのステージに参加しました。演目は「参加型即興野外演舞」、持ち時間は30分間。おおぜいの人の前でパフォーマンスをするのははじめてでしたが、みんなもっている力を出しきることができました。

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ずらりと並んだ楽器の前にみんながスタンバイ。ひとりひとりが順番に太鼓のソロで即興演奏を披露したあとは、ステージ向かって右側と左側とにわかれての太鼓のかけあい。だんだんと盛りあがってきました。

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続いては、獅子の登場。段ボールで作った獅子ですが、なかなか迫力があります。悪い獅子を退治するためにみんなが順番に立ち向かいますが、獅子にはかないません。最後はいちばんの長老のSさんが獅子を退治して、めでたしめでたし。後半は会場の観衆も巻き込み、30分間のステージを終了しました。

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この“表現のワークショップ”は平成26年(2014年)の夏からやっています。最初のうちは人前で何かをするのが苦手だったり、他の人の発する音をしっかりと聴くことができなかったりした人たちも、回を重ねるごとに少しずつ変化してきています。こうした積み重ねは、ステージという晴れの場のためだけでなく、日々の生活のなかでもきっと生かされるものと思われます。これからも人と人とがつながるための技法を身につけるべく、みんなでがんばっていきたいと思います。

記入者:岡本(ま)

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